一ページ
ネクロが真剣な表情しながら話す
ネクロ「ザイネ。人間達が巨大な軍を結成された今こそ、俺達も父の行動に反対する者を集め人間達と手を組み戦えば父に対抗できるかもしれない」

ザイネ「私もそう思います、ネクロ様。今こそ私達が立ち上がらなければいけないと思います」

ネクロ「それじゃ、ザイネ。人間と魔族の共存を訴える者たちとも手を組んで、父の計画に立ち向かおう」

ザイネ「はい!ネクロ様」

二ページ

ナレーション「ネクロとザイネは、魔王軍内で仲間を探し始めた。彼らは密かに連絡をとり、同じく魔王軍に疑問を抱く者たちを見つけようとしていた」

ナレーション「数週間後、ネクロとザイネは魔王軍内での秘密の集会を開いた。そこには魔王軍に疑問を抱く者たちや、共存を願う者が集まった」

ネクロが一番前に立ちこう話す
ネクロ「仲間たちよ。今、俺は父であるダンケの行動に疑問を感じている。彼の計画は人間と魔族の共存を排除し、再び世界を支配するものだ。俺たちはそれに抗うべきだ」

ネクロ「そして人間たちが巨大な軍を結成している。今こそ、人間と手を組んで父に立ち向かうべきだと思うのだ」

三ぺージ

ネクロ「だが、この戦いは容易ではない。父に立ち向かうことは使命に背くことでもある。だが、俺たちは共存を信じている。共存を信じる者たちが立ち上がらなければ、未来は闇に包まれるだろう」

ネクロは声高らかに言う
ネクロ「我々は父に対抗し、共存の未来を築くために、力を合わせようではないか!」

魔王軍の人達は右手を突き上げこう言う
魔王軍の人達「おー!」

少し笑顔を見せるネクロ

四ページ

ナレーション「それからまずはザイネが連合軍の代表と接触し手を取り戦いたいことを告げるとネクロと一度会って話がしたいという返答がきてネクロはとある場所で会談することになったのだ」

場所は外でテントがある

厳かな雰囲気が漂う会談の場。広いテーブルが中央に据えられ、ネクロとザイネ、連合軍の司令部の人達が向かい合って座っていて、静まり返った空気が続いている

ナレーション「ネクロの眼光は冷静でありながらも決意に満ちていた」

五ページ
ネクロ「初めまして。ネクロと申します。魔王軍の反乱軍の代表です」
 
エレナ「私はエレナ。シロン王国軍の一員であり、連合軍の指揮を執っています。あなたが魔王軍の反乱軍を率いる者と聞いています」

ネクロ「はい。自分たち反乱軍は共に戦い、新たな未来を築くためにここにきました」

エレナ「そうですか。それでなぜ魔王軍の中から立ち上がったのか、君たちの真意を知りたい」

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ネクロ「自分たちは、父であるダンケのやり方に疑問を抱いています。父の計画は、力で支配し人間を絶滅させ新しい秩序を築くことに焦点を当てていますが、それは間違いだと思っているんです。自分は人間と魔族が共存できる未来を信じています。」

ネクロはエレナを真っすぐ見つめこう話す。
ネクロ「自分たちは父に立ち向かい、共存の未来を築くために努力します。どうか反乱軍と手を組んでくれませんか?」

エレナ「なるほど。あなたが魔王の息子でありながら反乱するとは驚きです」

エレナは頷く。
エレナ「わかりました。あなたの言葉には誠実さがあります。私は連合軍の代表として、君たちの協力を歓迎します。共に戦い、新しい未来を築きましょう。」

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ネクロ「ありがとうございます」

ナレーション「会談は盛り上がり、魔王軍の反乱軍と連合軍が手を組んで共同戦線を築くことが決まったのだ」

ナレーション「それから魔王軍の反乱軍と連合軍がバロン王国で合流し異なる種族の者たちが共に歩む未来への一歩を踏み出した」

ナレーション「連合軍と魔王反乱軍は共同で戦略を練りバロン王国の再侵攻に備えようとしていた」


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ネクロが一人テントの中で
ネクロ(十数年前、魔王軍の侵略した後の街の光景を今でも鮮明に覚えている)

ネクロ(あの時の俺には何にもできなかったが今はダンケの立ち向かえることができる)

ネクロはびくびくしながら言う
ネクロ(それにしても連合軍との会談めちゃくちゃ緊張した)

場面は変わり魔王軍本拠地の城

ダンケは魔王が座る椅子に腰かけている

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とても焦った表情
ダンケの召使「魔王様、大変です!」

ダンケ「何だ?」

ダンケの召使「ネクロ様が魔王様打倒を掲げ反乱軍を結成し連合軍側に寝返りました!」

ダンケは眉間にしわを寄せながらこう話す
ダンケ「何!?それは本当か?」

十ページ

ダンケの召使「はい、情報が確かです。ネクロ様は多くの魔王軍のメンバーを引き連れて、反乱軍を結成しました。」

ダンケは怒った表情で立ち上がり、手を拳に握りしめる。

ダンケ「まさか、この俺を裏切るなんて……」

ダンケの召使「どうします、魔王様。」

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ダンケは一瞬黙って考え、その後冷静な表情で話します。
ダンケ「連合軍、そして反乱軍と戦うしかない。軍を再編成するように指示しろ」

ダンケの召使「承知しました!」

ダンケ(あの野郎……許せん)

ダンケは肘掛けを強く叩く

十二ページ

ナレーション「それから一か月後。魔王軍によるバロン王国に再侵攻は突然始まった」

魔王軍「突撃せよ!」

魔王軍がバロン王国に攻め込む様子

連合軍、反乱軍が魔王軍に反撃する様子

十三ページ

ネクロも魔法を使い戦っている様子

ネクロが連合軍の人間と反乱軍の魔族が一緒の立場になって戦っている様子を見て心に染みる

ネクロ(種族の立場を超え手を取り戦う日がくるなんて思わなかったな)


十四ページ

そこへ物凄い勢いでネクロに襲いかかる魔王軍の一人
魔王軍の一人「よくも魔王様を裏切ったな!」

ネクロ「俺たちは種族の枠を越え、共存の未来を築くんだ!」

そしてネクロはその魔王軍の一人を倒す

だが後ろに魔王軍の一人がいてネクロに襲いかかるがザイネが倒す。

十五ページ

ネクロ「助かったよ。ザイネ」

ザイネ「助かってなりよりです」

ナレーション「それからバロン王国は連合軍と反乱軍の活躍もありまた魔王軍は撤退したのだ」
破壊された街で喜ぶ反乱軍と連合軍の様子

十六ページ

連合軍の人「勝ったぞー!」

反乱軍の魔族「おー!」

そんな中、ザイネとネクロが話していた

ネクロ「バロン王国を守り抜いたな。ザイネ」

ザイネ「そうですね。バロン王国が守れたのは連合軍のおかげとネクロ様が立ち上げてくれた反乱軍のおかげだと思います」

十七ページ

場面は変わり魔王軍本拠地の城

ダンケは魔王が座る椅子に腰かけている

ダンケの召使「魔王様。我ら軍がまたバロン王国を攻略できずに撤退しました」

ダンケは怒りに満ちた表情
ダンケ「なんだと、また撤退か!」

ダンケの召使「申し訳ありません、魔王様。しかし、反乱軍は人間たちの連合軍と非常に団結し私たちの前に立ちはだかり、予想以上に強力だったようです」

ダンケは眉を寄せながら考え込む
ダンケ「これからどうすれば……」


十八ページ

ダンケの召使「それで魔王様。人間達の中には魔族に対しても共存を抱く者がいるようで、まずは対話の余地もあるのではないでしょうか」

ダンケ「共存?くだらん!我が魔王軍は力で支配し、新たな秩序を築くのが使命だ。それを阻む者は容赦しない」

ダンケの召使「しかし、彼らも同じくらいの力を持っています。連合軍との戦いは慎重に進めるべきでしょう」

ダンケは怒りながらこう話す
ダンケ:「連合軍か…それならば、我が魔王軍を更に強化し、彼らを一掃する。全ての者が我が支配下に置かれねばならない!」

ダンケの召使「かしこまりました、魔王様。」

十九ページ

連合軍司令部にて

ダンケとエレナが話をテーブルでしている

エレナ「前のバロン王国の戦いはネクロの反乱軍がともに戦ってくれたおかげで守り抜くことができた。どうもありがとう」

ネクロ「こちらこそ、これでダンケに盾突くことができそうです」

エレナ「それでこれから魔王軍に占領された国を解放して行く」

二十ページ
エレナ「そしてまずはバロン王国の隣にあるワルト王国の解放を目指す」

エレナ「実行は今から一か月後」

ナレーション「バロン王国を守り抜いた連合軍と反乱軍。次は魔王軍に占領された国を解放すべくワルト王国に攻め込むとしていた」

ナレーション「そしてネクロの願望も近づきづつあるのだ」