一ページ目
ナレーション 「とある四人の冒険者パーティー達は人々を脅かしてきた魔王についに対決する時がきた」

魔王「ガハハ、ついに来たな。冒険者パーティー達よ」

ナレーション 「冒険者パーティーは魔王に怯むことなく突撃していきやがて長時間の戦闘の結果、魔王を倒した」

魔王「このワシが倒されるとは……」

二ページ目
勇者 真人「やったぞ!倒したぞ!」

ヒーラー サラ 魔法使い コナー 戦士 シン「やったー!」

ナレーション「そして世界に平和が訪れたのだ」

ナレーション「だがその後、真人は病気で倒れた」


三ページ目
真人の家にて 医師が真人の診察を受けている ベッドで横たわる真人

真人「先生、この病気は治るのでしょうか?」

医師は険しい顔をする

医師「この病気の治療法が見つかっておらず治すのは難しいでしょうね」

医師「このままでは長くは生きられないでしょう」

四ページ目
真人「そうですか……」

真人(まあ悪くない人生だった)

ナレーション「そして数ヶ月後、真人は死んだ」

五ページ目
真人の葬式

シン「おまえのことは一生忘れねーよ」

サラ「一緒に冒険できてよかった」

コナー「今までお世話になったよ」

シン、サラ、コナーは涙を流しながらそう言う。

ナレーション「冒険者パーティーメンバーの心には真人との冒険の記憶が思いだし懐かしんでいた」

六ページ目
真っ暗な暗闇

真人(あれ、ここはどこだ)

サマラ「ネクロ、こっちみて」

真人(だれだこの女性の声は)

真人は徐々に目を開ける

七ページ目
真人はゆりかごの中にいることに気付く

真人(えっなんでこんな所に!?)

そして自分の体を見る

真人(というか赤ちゃんになっているじゃん……)

八ページ目
真は何かに気付く顔する

真人(もしかして転生したのか)

真人(そうか、俺は病気で死んだのだろうな。転移の次は転生か)

サマラ「ネクロ、こっちみて。母さんだよ」

九ページ目
真人はその声がする方へ顔を向けるとまた何か気付く顔する

真人(この女性は母さんなのか、頭に角があるということは魔族なのか)

真人(ということは)

真人は自分の頭の方を触ると角があった

十ページ目
真人(自分も魔族ということか)

そこに一人の男が現れる

ダンケ「元気か?俺の息子は?」

サマラ「元気ですよ!ねえネクロ!」

十一ページ
ナレーション「真人はその男を見た瞬間、驚いたのだ」

真人(お前は!)

ナレーション「その男は倒した魔王の息子のダンケだったのだ」

真人(えっ!?俺、ダンケの息子として生まれ変わったの!?)

十二ページ
ナレーション「そしてダンケはこう言った」

ダンケ「ネクロよ、俺の親父は倒され魔王軍は負けた」

真人(知ってる)

ダンケ「今度は俺が新の魔王となりいずれはまた仲間を集め魔王軍が世界を支配していくからな」

真人(へっ!?また侵略する気!?)

十三ページ

ナレーション「それから十年経ちネクロは赤ちゃんから成長した」

ネクロの家にて

ネクロ「じゃあ母さん、魔法の修行行ってきます」

サマラ「いってらっしゃい!」

ナレーション「魔王軍の残党達は人間が近づかない所の山奥に住んでおりまた世界を征服しようとしていた」

十四ページ

ナレーション「ネクロは、魔王軍の隊長のもとで魔法の修行を受けておりネクロに強さだけでなく、魔王としての資質を伸ばすようダンケから言われており、ネクロをダンケの後の後継者として育てていた」

ネクロは修行する場所に着く

エリン「よう、来たか」

ネクロ「先生、今日もよろしくおねがいします!」

十五ページ

エリン「今日はこの魔法を教える」

エリンはそう言うと何かを唱え魔法でネクロの姿が消え透明になった

ネクロ「わあ、すごい!ものなどを透明にする魔法ですね!」

エリン「そうだ、なんでも透明にできるんだ」

ネクロ「それじゃあ、この姿で女湯に行って覗きをしてもバレないと」

十六ページ

エリンはネクロの頭を殴る

たんこぶができるネクロ

エリン「私はお前がそんなことをするためにこの魔法を教えるんじゃないからな」

ネクロ「わかっていますよ、先生。敵から隠れるために使うのですよね」

十七ページ

エリン「そうだ、わかっているじゃないか」

ネクロ「でも先生、男湯の覗くためにこの魔法を使ったことあるんじゃないですか?」

エリン「お前と違ってそんなことをしないよ」
エリンはおどおどしながらそう言う。

ネクロ「本当ですか?」
ネクロはエリンの顔をまっすぐ見ながらそう言う。

十八ページ
エリン「使った」
エリンは数秒の沈黙の後そう言った。

ネクロ「ほらやっぱり!」

エリン「それよりこの魔法を教えるから特訓するぞ」

ネクロ「わかりました!」

十九ページ

ナレーション「その後、何時間に渡り特訓したのだ」

エリン「よし、休憩。休んでいていいぞ」

ネクロ「はあ、はあ。なんで透明にする魔法がうまくいかないんだ」

ネクロ「くそ、早く使えるようにして女湯に覗きに行きたいのに!」

ナレーション「エリンに怒られても女湯をのぞきに行こうとするネクロだった」

二十ページ

山の中の森を散歩するネクロ

そして遠くで助けを求める声が聞こえてきて声のする方へ向かうネクロ

声の方へ急いで向かった。すると、ネクロの仲間である魔王軍の二人が人間の女の子を追い詰めているのが見えた。