夢が新しい1歩を踏み出したのを心から嬉しく思い、自分の役目をほんの少しだけ果たせた気がした。
そして私も――
地に足をつけて、自分自身のための人生を前を向いてしっかり歩いていきたいと思った。
「春野、ずっと励まし合ってきた大学生の彼に告白したらしいな」
「うん。家でね、どうしよう、どうしようってずっと悩んでたから、お母さんと一緒に『早く告白しちゃえば?』って言ったの。そしたらね、夢、次の日に告白してね、即OKだったんだって。優しくて真面目な彼だから、夢にぴったりだし、絶対に幸せになれるって思う」
「桜、嬉しそうだな」
「うん、すごく嬉しいよ。夢と話すのがこんなに楽しかったんだって、改めて思ったし。色々あって、何にでも感謝できるようになった気がする。この世には当たり前のことなんてないって。死ぬほどつらかったけど、全部が今に繋がってたんだよね、きっと」
「その笑顔……俺、これからもずっと見ていたい」
「えっ?」
「春野も彼氏できたんだし、桜もそろそろ彼氏欲しいだろ? 最高にイケメンの彼氏がさ」
「えっ、あっ、えっと……」
「お前のこと、やっぱり大好きだ。桜、俺の彼女になって」
そして私も――
地に足をつけて、自分自身のための人生を前を向いてしっかり歩いていきたいと思った。
「春野、ずっと励まし合ってきた大学生の彼に告白したらしいな」
「うん。家でね、どうしよう、どうしようってずっと悩んでたから、お母さんと一緒に『早く告白しちゃえば?』って言ったの。そしたらね、夢、次の日に告白してね、即OKだったんだって。優しくて真面目な彼だから、夢にぴったりだし、絶対に幸せになれるって思う」
「桜、嬉しそうだな」
「うん、すごく嬉しいよ。夢と話すのがこんなに楽しかったんだって、改めて思ったし。色々あって、何にでも感謝できるようになった気がする。この世には当たり前のことなんてないって。死ぬほどつらかったけど、全部が今に繋がってたんだよね、きっと」
「その笑顔……俺、これからもずっと見ていたい」
「えっ?」
「春野も彼氏できたんだし、桜もそろそろ彼氏欲しいだろ? 最高にイケメンの彼氏がさ」
「えっ、あっ、えっと……」
「お前のこと、やっぱり大好きだ。桜、俺の彼女になって」