「春野。お前の『夢』、俺にも応援させてくれないか? 春野の『ホンモノ』の笑顔を見たい人が、この世の中にはたくさんいることを忘れないでほしい。俺、春野にも、桜にも、心から笑ってほしい」
湊君はそう言って、夢の頭を優しくなでた。
こんなに優しい人だったんだね。
人を大事にできる人だから、湊君はみんなから慕われてるんだ。
やっぱり……
湊君の言葉には「魔法」がかかっていた。
「桜、ごめん。意地悪して、本当にごめんね」
「意地悪じゃないよ。夢のつらくて苦しい気持ちに向き合ってあげられなかった私がバカだった。私の方が逃げてたんだ」
「……お姉ちゃん」
「夢」
私は、車椅子の夢に抱きついて2人で泣いた。
泣きながら笑った。
久しぶりに――
心から笑い合えた。
屋上から見える広い空。
私達は、愛や優しさや色んなキラキラしたものに包まれてる気がした。
心から笑うと、同じ景色がまるで違って見える。
この世界はいつだって当たり前のようにそこにある。
その光景を、いつも素直な気持ちで見れるよう、私はずっとずっと笑顔で生きていきたいと願った。
湊君はそう言って、夢の頭を優しくなでた。
こんなに優しい人だったんだね。
人を大事にできる人だから、湊君はみんなから慕われてるんだ。
やっぱり……
湊君の言葉には「魔法」がかかっていた。
「桜、ごめん。意地悪して、本当にごめんね」
「意地悪じゃないよ。夢のつらくて苦しい気持ちに向き合ってあげられなかった私がバカだった。私の方が逃げてたんだ」
「……お姉ちゃん」
「夢」
私は、車椅子の夢に抱きついて2人で泣いた。
泣きながら笑った。
久しぶりに――
心から笑い合えた。
屋上から見える広い空。
私達は、愛や優しさや色んなキラキラしたものに包まれてる気がした。
心から笑うと、同じ景色がまるで違って見える。
この世界はいつだって当たり前のようにそこにある。
その光景を、いつも素直な気持ちで見れるよう、私はずっとずっと笑顔で生きていきたいと願った。