来る、波が。
 快感という。

 それは。
 心地良い、とても。







 そう感じていると。
 彼の唇が首筋から離れ。
 その後すぐ。
 身体が浮いた、ふわっと。





 気付いたときには。
 ベッドに寝かされ。
 覆いかぶさっている、彼が私のことを。



 部屋は暗い。
 だけど。
 目が慣れてきて。
 彼の顔が少しだけ見えるように。


 見つめる、そんな彼を。
 見つめている、彼も私のことを。


「ほんと罪だな、君は。
 こんなにも可愛いなんて」


 彼はそう言い。
 やさしくキスをする。


「今は、あと5分……じゃないから」


 そうして。
 甘くてとろけるような夜は始まった。







♡end♡