「一緒に入ろ」


 向かおうとしている、浴室へ。
 そのはずの彼の突然の言葉。


「えっ」


 その言葉に驚き。
 それと同時に。
 込み上げてくる、恥ずかしさが。


「俺と一緒に入るの嫌?」


 彼の甘い声のトーン。

 それが全身に行き渡り。
 震えるくらいの快感を覚える。


「嫌じゃないよっ」


 そうなりながらも。
 なんとか返答した。


 彼と一緒に入る。

 それは。
 もちろん嫌じゃないから。


「じゃあ、いいじゃない」


 そう言う、彼は。

 だけど。


「嫌じゃないけど、
 恥ずかしい」


 彼と一緒に入る。

 そんなこと。
 恥ずかし過ぎるよ~っ‼