「こんなにぎゅっとして。
 ものすごく可愛い」


 彼はそう言い。
 抱きしめてくれる、よりぎゅっと。


 伝わってくる、彼のぬくもり。

 心地良い、とても。


「あと5分経ったら起き上がろうか。
 この続きは、また夜に」


 本当は。
 こうしていたい、ずっと。


 だから。
 感じる、寂しさを。
 彼の言葉に。



 だけど。
 そこはグッとこらえて「うん」と小さく頷いた。







 そうして5分くらい経ち。


「じゃあ、起き上がろうか。
 俺、シャワー浴びてくる」


 彼はそう言い。
 浴室の方へ向かおうと……。