そして、転校生の美鈴が来たわけなのだが、とりあえず今日も授業があるので、授業の準備をしている所、美鈴の方を向いてみると男子達がずっと美鈴の周りを囲んでる。勿論、美鈴は僕優華のことなど忘れているのだから、僕が知っていても美鈴は知らない。おっと、授業が始まったみたい。
(1限は、国語か)
国語の先生は、うるさいので毎回寝ている生徒など今までに見たことが無かったのだが、周りを見ているとなんというか、美鈴が寝ている?
あんなライブかと言われるような授業で内容も入ってくる授業で良く寝れるなっと思った。
そして2限、3限、4限……と続き、6限が終わり、放課後になった。
男子たちは直ぐにクラブや自宅へと帰って行った。 僕は何をしているのかと言うと、明日提出の課題が終わってないので放課後にやっている。 勿論課題が終わってない人に関しては僕以外も残っている。
「優華さんでしたけ?」
と高校生活で話しかけられたのはこれが一発目である。
「そうですけと、なにか用ですか?」
どうやら話しかけたのは美鈴なんだけど、僕の記憶が全て忘れている? しかも何かがおかしいんだよ、美鈴はほぼ話しかけないから話しかけるのは珍しいなと。
「課題見せてくれない?」
「別にいいよ」
「ありがとう!」
「どういたしまして」
どうやら課題が分からず、話しかけたみたいだ。再会か分からないけど、何かがおかしい。
まるで僕と接したことが無いみたいに、記憶が無い。僕は美鈴の知り合いだと言うのに、どうしてだ?、そんな疑問を思いを浮かび始め、今日の学校生活を終え、家に帰った。


「ただいま」
「おかえり、風呂湧いてるわよ。」
「おk」
帰ってくるとお母さんが迎え、僕はご飯よりお風呂に入った。
それにしても不思議だ。お母さんも美鈴の記憶はなさそうだし、美鈴は僕の記憶はないし、唯一僕が知っている状態。やっぱり何かがおかしい。お母さんに聞いてみようとお風呂から上がり食事中に聞いてみた。
「お母さん?美鈴っていう人知ってる?」
「誰かしら?もしかして、恋人!?」
「うるさいな、恋人じゃないって」
「あ、そう、とりあえず美鈴だっけ?そんな人は知りません」
そんな会話している縁に食事を終え自分の部屋に戻り、寝る時間まで優雅に過ごした。