感想ノート

  • よくある和風シンデレラストーリーと思い読み続けておりましたが、美鶴を虐げていた母親が、火事に遭遇し行方知れずの自分のことを想い、病に伏しているているから見舞いに行く行為が、それまで幾つか読んだ物語と大いに異なり感激した所です。知らぬこととはいえ、妊娠中に妖帝の番の印をお腹の子に付けられた本能から、妖帝に嫁ぐ前にその番である娘を亡くす後悔の念が、病に侵される結果を招いたのかどうか解りませんが、実父や実妹とは違う感情で、実母を苦しめた結果ではないかと思います。美鶴も虐げてきた実母に対し憎悪の感情は持っていながらも、自らも子を宿し、母親としての子を想う慈愛が芽生えたから、実母を見舞いたいと思えたのでしょうか。
    敢えて言わせて頂ければ、狐月と美鶴との結び付きが、番の印が要因である点と、その印が何故美鶴なのかの説明を、狐月からのセリフが欲しかったと思います。

    まさひろ 2023/10/29 10:51

    まさひろ様
    感想ありがとうございます!

    こちらは母親をテーマにして書いた作品でしたので、主人公の母に関してもあのまま放置というわけにはいかなかったのです。
    主人公はもちろん、その母親にも一つの母の形を表してもらいました。
    美鶴は家族に対して憎しみは抱いていないんですよね。
    あるのはただ諦めだけで。
    それに実は母親は、周囲の目や夫の態度から美鶴を愛する行為を無意識にしないようにしていて、最終的に美鶴を隠すことで周囲から守るという偏った愛情になった感じです。
    だから亡くしたとなってから、心から愛していた事を思い出して今までの自分のしてきた事、守ってやれなかった事を後悔した状態です。

    番の印に関しては確かに少々説明や設定が甘かったですね。
    今後改稿する場合その辺りも意識して変えたいと思います。
    ありがとうございました!✨

    作者からの返信 2023/10/30 03:54

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