──────パタンッ
玄関から扉が閉まる音がして。
「とりあえず、この状況、どうすんの」
息を整えてから、
冷静に聞いてきたがっくん。
「ぅ、分かりません..................っ、」
がっくんの目の前、
机の上で正座させて貰ってる私。
「俺さー、いいこと思いついてる」
そう言って、私を見つめながら、
ニヤッと笑ってるがっくん。
がっくんは、昔から変わらない。
私が、〝何も思いつかない〟とき。
決まって、
──────悪知恵が働く。
「..................がっくん、
一応聞くけど、どんなこと?」
悪知恵じゃないことを願いながら尋ねると。