顔を上げれば、やはりそこには柊依が立っていた。 この事態を引き起こした張本人は、スクールバックを肩に掛け、ポケットに手を突っ込み、したり顔で笑んでいる。 「どう? 信じてみる気になった?」 ……降参だ。 私は頷き、そして消え入りそうなほど小さな声で答える。 「……信じて、みる」 すると空気を震わせて柊依が笑った。 鮮やかなピンク色に染まって咲いたその笑顔が、なぜか目の奥に鮮烈な光を残して焼きついて離れなかった。 …………………………◇