【完】桜の降る日、君の隣で死ねますように





それから私たちは公園に移動し、ベンチで一服した。

肉まんをふたりにあげると、ふたりとも200円の価値以上に喜んでくれた。

特に柊依は『さんきゅ、紫苑。うわーまじでうれしい』とはしゃいでくれた。


それからブランコでだれが一番高くまで競争したり、ジャングルジムに乗って夕陽を見たり。

年甲斐もなく遊び、6時を迎えた頃、解散をすることにした。


柊依と別れ、菫と並んで帰路を歩く。


「はぁ~、らしくなく羽目外しちゃったわ」


両手を空に向かって伸ばしながら、菫が大きく息を吐き出す。


「あんなにはしゃいでる菫、初めて見たかも」

「まぁ、たまにはこういうのもアリよね」


隣を歩く菫に、私は感謝の眼差しを向ける。


「ありがとう、菫。ゲーム提案してくれて。なんか、柊依に近づけた……気がする」


改めて口にすると恥ずかしいけれど、菫が提案してくれたゲームがきっかけで疑似恋人というドキドキの体験ができた。