……これじゃ、柊依にされるがままだ。
私は一瞬たりとも恋人らしいことができなかったし、柊依の感情を揺らすことができなかった。
ゲームの負けは確定。
だけどこのまま終わりなんて辛抱ならなかった。
『最後は、ふたりで仲良しポーズ! 3、2、1、カシャッ』
最後のシャッター音が鳴り響く中、私は柊依のネクタイを掴んで背伸びをすると、その頬に唇を押し当てた。
『撮影は以上だよ! 隣の落書きポーズに移動してね!』
撮影の終了を知らせる音声を聞きながら、私は精一杯瞳に力を込め柊依を睨んだ。
「……私だってやられっぱなしじゃないんだから」
すると、柊依がくすっと笑った。
「やるじゃん。だいぶキた」
それにしても勢いというのは恐ろしい。
それから出てきたプリクラは見るも耐えられないほど恥ずかしい出来になっていて、直視することはできなかった。

