【完】桜の降る日、君の隣で死ねますように


右目の下に縦に並んだふたつのほくろが妙に扇情的で色っぽい。

イケメンって、ほくろまで味方にしてしまう。

まるで神様がこだわってそこに配置したかのような絶妙な位置にほくろがある。


「ど、どこに開ければいいの……!?」

「それは紫苑に任せる」

「はぁ……!?」


なんて他人任せな……!


逃げ出したい気持ちを抑え、自分を奮い立たせる。


「行くよ!」


もうどうにでもなれ!

ピアッサーを白い耳たぶにセットし、それから余計な痛みを与えないよう一気に押し込んだ。


「……ん」


小さくもらした柊依の声が、静かな部屋に響く。