【完】桜の降る日、君の隣で死ねますように





翌週の木曜日。

放課後になると私はスクールバックを肩に掛け、一目散に教室を駆け出ていた。


理由はひとつ。

こんなメッセージが、さっきの授業中に届いていたことに気づいたからだ。


『放課後になったら校門前集合』


送信者は柊依だ。


このメッセージだけでは、なんの要領も得ない。

どうしてそんなことを言っているのか、校門前に行ったところでなにが起きるのか、なにもわからない。


けれど私にとって大事なのは、柊依からメッセージが来た、その一点だけだった。

それだけの事実がこんなにも私を駆り立てていた。


放課後になってすぐのためまだのんびりとしている多くの生徒たちとすれ違いながら、私は階段を駆け下り、校門を目指す。


どんよりと何層にも折り重なった雲で覆われた空が私を迎えた。