【完】桜の降る日、君の隣で死ねますように


「すぐ入れるんですか?」

「おお! もちろん! 菫ちゃん可愛いからサービスもしちゃうよ」

「じゃあ、行きます」

「よし! 菫ちゃん、一緒に行こ~!」


お兄さんに肩を掴まれたまま、出発しようとした時。

突然後ろから腕を掴まれた。


「なにしてんの、菫」


私の鼓膜を揺らしたのは、聞いたことのない声。

振り返るとそこには、明るい茶髪の男子が立っていた。


「え?」

「こいつ、俺の連れなんで。すいません」


彼はお兄さんに一方的にそう言うと、私をお兄さんから引き剥がし、強引に腕を引く。


「え、ちょ……」