続けることで彼の気持ちが安らかになると思って。
その後も、お互い両頬を掴んで笑っていた。体感では十五分くらいだった気がする。
携帯を開くとお昼休みが終えていて、5時間目の授業が終わって、十分間の休憩中だった。
「…もうこんな時間だけどどうするの? 工藤は」
私はロック画面を開いた携帯を手にして工藤に聞くと、ハンモックに寝転んで近くにあった男性用のファッション雑誌を両手に持って見ていた。
「……こうなったらここで休んでいくか」
工藤は授業を休んだことに何も罪悪感がないのか気楽に雑誌を読んで、声を発していた。
「……放課後になるまでここにいるの?」
私は工藤の近くに立ち尽くして、疑問を投げかける。
「うん、そうだね」
工藤は雑誌を読んだまま、私に返事をした。
「いやいや、この前も私授業サボったし、休めないよ、もう」
私は雑誌に夢中な工藤に言うが、数秒経っても返事がなかった。
聞いてる?私は再度聞くと、彼はため息をついていた。
「だったら、その赤い目で行くのか? しかも、あのクラスに入ってどうするの」
工藤は的確な指摘だった。確かに、入ったとしても私になにが出来る。
さっきのように立ち尽くしているだけだ。どうすることもできない。
私は黙っていると、工藤は私を見てからハンモックに雑誌を置き、立ち上がった。
「……今日はここにいろ。休んで明日考えればいい」
立ち上がった工藤は、私に面と向かって無表情で言ってきた。
工藤なりの気遣いなのだろう。顔に出てなくても、分かった。
彼なりの優しさがぶっきらぼうな言葉でも私は嬉しかった。
私は返事をして、椅子に座って私は目を瞑った。
瞑って何分か経ったか分からなかったが、目を覚めると、私は家にいた。
私の部屋のベットにいたのだ。
「…ここ、なんで?」
私は起き上がると同時に母さんが私の部屋に来た。
その後も、お互い両頬を掴んで笑っていた。体感では十五分くらいだった気がする。
携帯を開くとお昼休みが終えていて、5時間目の授業が終わって、十分間の休憩中だった。
「…もうこんな時間だけどどうするの? 工藤は」
私はロック画面を開いた携帯を手にして工藤に聞くと、ハンモックに寝転んで近くにあった男性用のファッション雑誌を両手に持って見ていた。
「……こうなったらここで休んでいくか」
工藤は授業を休んだことに何も罪悪感がないのか気楽に雑誌を読んで、声を発していた。
「……放課後になるまでここにいるの?」
私は工藤の近くに立ち尽くして、疑問を投げかける。
「うん、そうだね」
工藤は雑誌を読んだまま、私に返事をした。
「いやいや、この前も私授業サボったし、休めないよ、もう」
私は雑誌に夢中な工藤に言うが、数秒経っても返事がなかった。
聞いてる?私は再度聞くと、彼はため息をついていた。
「だったら、その赤い目で行くのか? しかも、あのクラスに入ってどうするの」
工藤は的確な指摘だった。確かに、入ったとしても私になにが出来る。
さっきのように立ち尽くしているだけだ。どうすることもできない。
私は黙っていると、工藤は私を見てからハンモックに雑誌を置き、立ち上がった。
「……今日はここにいろ。休んで明日考えればいい」
立ち上がった工藤は、私に面と向かって無表情で言ってきた。
工藤なりの気遣いなのだろう。顔に出てなくても、分かった。
彼なりの優しさがぶっきらぼうな言葉でも私は嬉しかった。
私は返事をして、椅子に座って私は目を瞑った。
瞑って何分か経ったか分からなかったが、目を覚めると、私は家にいた。
私の部屋のベットにいたのだ。
「…ここ、なんで?」
私は起き上がると同時に母さんが私の部屋に来た。