コンビニに入ると、店員が「いらっしゃいませ」と大きい声で言い放ったあと、私はコンビニ内を歩き回った。私の好きな飴がたくさん並んでいた。サイダー味だ。
幼い頃に飴を買った以来、飴はサイダー味しか舐めていない。
私は飴コーナーに座り込んで、サイダー味の飴を手に取り、見つめていた。
何分間か分からないが、ただ飴を見つめていた。
「何してる」
後ろから誰かの声がすると思い、立ち上がると工藤の姿があった。
「なっ、どこ行ってたのよ。心配したじゃない」
私は目を丸くして、工藤の両肩を掴んだ。
「……少し風にあたってただけ」
ズボンのポケットに両手を入れてから、私と目を合わせず店員がいる所を見て、小さい声で発していた。
「…そんな顔して…」
私は工藤と目を合わせようと見るが、工藤はやつれていて、どうでもいいような世界の境目を行き来しているように見えた。
目が赤くして、真っ直ぐどこかを見ていないと立ってられないほどやつれていたのだ。
「……いいから、ここ出るぞ」
工藤は私の手首を掴んで、私の近くにあったサイダー味の飴を一つ手にして、持っていたアイスクリームを店員に渡した。
「この二点でよろしいでしょうか。シールはつけますか」
男性店員でにこやかな表情を浮かべて、工藤に言う。
「大丈夫です」
工藤は冷たくあしらってから、私の手首を掴んで走り出した。
どこに行くかと思いきや、前に行った空き地に着いた。
工藤は私の手首を離して、私にサイダー味の飴を渡してから、大きいパンプ管に座り込んで、少し溶けていたアイスを開けて、口に入れて食べ始めた。
私も工藤の隣に座り込み、一粒の飴を口の中に入れた。
「美味しい?」
私は工藤に真正面な方向のまま、聞いた。
工藤は返事をして、アイスを舐めていた。
幼い頃に飴を買った以来、飴はサイダー味しか舐めていない。
私は飴コーナーに座り込んで、サイダー味の飴を手に取り、見つめていた。
何分間か分からないが、ただ飴を見つめていた。
「何してる」
後ろから誰かの声がすると思い、立ち上がると工藤の姿があった。
「なっ、どこ行ってたのよ。心配したじゃない」
私は目を丸くして、工藤の両肩を掴んだ。
「……少し風にあたってただけ」
ズボンのポケットに両手を入れてから、私と目を合わせず店員がいる所を見て、小さい声で発していた。
「…そんな顔して…」
私は工藤と目を合わせようと見るが、工藤はやつれていて、どうでもいいような世界の境目を行き来しているように見えた。
目が赤くして、真っ直ぐどこかを見ていないと立ってられないほどやつれていたのだ。
「……いいから、ここ出るぞ」
工藤は私の手首を掴んで、私の近くにあったサイダー味の飴を一つ手にして、持っていたアイスクリームを店員に渡した。
「この二点でよろしいでしょうか。シールはつけますか」
男性店員でにこやかな表情を浮かべて、工藤に言う。
「大丈夫です」
工藤は冷たくあしらってから、私の手首を掴んで走り出した。
どこに行くかと思いきや、前に行った空き地に着いた。
工藤は私の手首を離して、私にサイダー味の飴を渡してから、大きいパンプ管に座り込んで、少し溶けていたアイスを開けて、口に入れて食べ始めた。
私も工藤の隣に座り込み、一粒の飴を口の中に入れた。
「美味しい?」
私は工藤に真正面な方向のまま、聞いた。
工藤は返事をして、アイスを舐めていた。