昼食後は、通常通り授業に参加した。
十分間休憩の時は、次の授業の準備だけはきちんとしてから、お手洗いに行き、自分の机で突っ伏していた。私は自分の鞄を机に置き、帰り支度をしていた時だった。
今野琳を含め二人のクラスメイトに囲まれた。
なによと思いながら自分の鞄を両手で握りしめて、身構えた。
「…お昼は何を話してたの?」
今野琳は私の机に両手をつけて、前のめりで聞いてきた。
「お昼って……なに」
私は首を傾げた。教室には誰もいなく、今野琳達と私だけだった。
「工藤くんとだよ。何話してた?」
もう一人のクラスメイトは口を開いて、興味津々に聞いてくる。
「なにって…特になにもなかったよ」
私は素直に返事をした。特に何もなかった、本当に。
ないのに…なんで私に興味ないくせに。工藤と話しただけで。
あなた達が工藤に興味あるなら、本人に聞いてよ、私に詰め寄らないで。
「そうかな。私には何かあった風に見えたけど……」
また違うもう一人のクラスメイトが声を発した瞬間、私の前から六弥くんが現れた。
「ねぇねぇ、何してんの。うん?」
六弥くんは鞄を手にして背中にやり、笑顔を浮かべながら首を傾げて3人に聞いていたが、目は笑っていなかった。
「……いや、何もない…行こう」
今野琳は目を逸らして、二人を連れてどこかに行った。
三人が去ったあと、六弥くんは私に「よっ!」と手を挙げて声をかけてきた。
「六弥くん」
私は目の前にいる六弥くんに声を発した。
「僕、お助けマンだったよね、かっこよかった?」
六弥くんはシャキーンと左手を右肘につけて、右手を挙げてポーズをしていた。
「ありがとう」
笑みを浮かべて私は六弥くんに言う。クラスには私と六弥くんしかいなかった。
六弥くんは周りを見渡してから、私に言った。
「ねぇ、今宮さん。時間ある?」
十分間休憩の時は、次の授業の準備だけはきちんとしてから、お手洗いに行き、自分の机で突っ伏していた。私は自分の鞄を机に置き、帰り支度をしていた時だった。
今野琳を含め二人のクラスメイトに囲まれた。
なによと思いながら自分の鞄を両手で握りしめて、身構えた。
「…お昼は何を話してたの?」
今野琳は私の机に両手をつけて、前のめりで聞いてきた。
「お昼って……なに」
私は首を傾げた。教室には誰もいなく、今野琳達と私だけだった。
「工藤くんとだよ。何話してた?」
もう一人のクラスメイトは口を開いて、興味津々に聞いてくる。
「なにって…特になにもなかったよ」
私は素直に返事をした。特に何もなかった、本当に。
ないのに…なんで私に興味ないくせに。工藤と話しただけで。
あなた達が工藤に興味あるなら、本人に聞いてよ、私に詰め寄らないで。
「そうかな。私には何かあった風に見えたけど……」
また違うもう一人のクラスメイトが声を発した瞬間、私の前から六弥くんが現れた。
「ねぇねぇ、何してんの。うん?」
六弥くんは鞄を手にして背中にやり、笑顔を浮かべながら首を傾げて3人に聞いていたが、目は笑っていなかった。
「……いや、何もない…行こう」
今野琳は目を逸らして、二人を連れてどこかに行った。
三人が去ったあと、六弥くんは私に「よっ!」と手を挙げて声をかけてきた。
「六弥くん」
私は目の前にいる六弥くんに声を発した。
「僕、お助けマンだったよね、かっこよかった?」
六弥くんはシャキーンと左手を右肘につけて、右手を挙げてポーズをしていた。
「ありがとう」
笑みを浮かべて私は六弥くんに言う。クラスには私と六弥くんしかいなかった。
六弥くんは周りを見渡してから、私に言った。
「ねぇ、今宮さん。時間ある?」