君の雨が溶ける

 部屋に戻ると、ベッドに横になった。ベッドの上を見て、考える。

 いろんなことを考えていた。

 家族・学校など……

 考えてもなにもわからなくなっていた。
 
 自分がどうしたいかも。

 お風呂に入らず、そのままベッドに横になって目を瞑った。

 思い出されたのは、学校の出来事。
 
 私が話すと、無視した今野琳達。
 
 その瞬間が心に黒い雨が落ちていく。

 黒い雨をなんとか雫にしようと必死に深呼吸した。