「……いえ………」
 俺はおじさんが罪の重さで苦しめられていたなんて、考えもしなかった。
 おじさんは、そのあと、礼をして駄菓子屋に戻った。俺は飴で誰かを助けることが出来るって書いた会社を調べることにした。もう俺は亡くなっているので、自由に行き来出来る。
 なので、漫画喫茶に行っても受付の人が話しかけられることもない。
 俺は幽霊になったので素通りしても、何も言われないし、俺を見ることもない。
 見えないから、何をしても言わないしされない。
 受付の方に俺がピースをしても、今受付している人の対応に追われていた。
 一人でそんなことをしているのも寂しくなり、俺はインターネットのある場所へ向かった。
 誰も使っていないインターネット部屋へ行き、俺は椅子に座って、電源を付けた。
つけて、検索をした。飴で誰かを助けることがある会社について、検索すると、ある記事が出てきた。本当に飴ひとつで誰かを救うことが出来るのか? という見出しがあった。
 飴ひとつで変わった方に聞いてみました。その方は、一言だけ言いました。
 私は変わったけど、あの人は亡くなった。亡くなったことについては追及していなかった。
 どういうことでしょうか? まだ真相はつかめていません。それだけだった。
 聞いた一言については、詳しく追及する文章は書かれていなかった。
「……飴について書かれているのに、詳しいことはそれ以外書いていない。会社もあったが、倒産していた。社長は自殺したという噂があるだけ。どういうことだ」
 俺は一人で呟きながら、パソコンをまばたきもせずに見入った。
 飴に関する情報を漁りながらも、見えてきたことは飴を作っていた会社は存在したことだけであとは分からない。飴の真相を知ったが、なぜこの飴が発売されていたのかは不明だ。
 あの駄菓子屋のおじさんも知らない。