私はブランコに乗ったことだけは覚えている。
この公園に来る時は楽しい遊びの他にも悲しい思い出も沢山あっていつもここに来ていた。
小学校までは来ていたが、家を引っ越しすることになったら、行くことはなくなった。
「……この公園で見ることなくなったので、どこかに行ったのかと思った。俺の使命はどうすればいいのかって。そんなことを思っている時に、また今宮に会った。歩道で信号待ちの時に目にした。今宮は待っている時は、空を見つめてどこかを眺めていた」
工藤は噛まずに感情を出さず、私に今までの経緯を伝えてきた。
「……なんで私だって分かったの?」
私は工藤が周りを見渡していたのを見て、聞いた。
「……遠目でも分かるんだ。今宮と会うと、遠くでも。光が見えるんだ。横断歩道を歩いて、今宮とすれ違う時、前よりも光が小さくなっていたんだ。だから、追いかけてついていたら、家の前で立ち止まっていたんだ。自分の胸に手を当てて、唱えてたんだ。大丈夫、大丈夫。そこから、俺は今宮をついて見守ることにした」
工藤はどこかを見つめてから私の方を振り向いて、微笑んでから言っていた。
「なんで? なんでなの? こんな私を見て、同情でもした? 寂しそうにしてた私が可哀想だった?」
私は喜ぶべきことなのに、なぜか彼に苛立った。
たまたま小さい頃、会っただけで、飴の能力のせいでこんなことになるんだったら、私は…
私は彼にこんなことさせるんだったら、会わなきゃよかったのかな。
「……してないし、可哀想だなんて思ったことない。逆に俺は救われた」
工藤は笑いもせずに、真顔で私を見てきた。
私をずっと見続けながら、工藤は真っ直ぐな瞳で見つめてくる。
「救われた? そんなわけないじゃない。こんな私を見て、救われたわけない!」
私は大きい声で彼に言う。一人で大きい声を出したが、周りには誰もいなく見られてない。
この公園に来る時は楽しい遊びの他にも悲しい思い出も沢山あっていつもここに来ていた。
小学校までは来ていたが、家を引っ越しすることになったら、行くことはなくなった。
「……この公園で見ることなくなったので、どこかに行ったのかと思った。俺の使命はどうすればいいのかって。そんなことを思っている時に、また今宮に会った。歩道で信号待ちの時に目にした。今宮は待っている時は、空を見つめてどこかを眺めていた」
工藤は噛まずに感情を出さず、私に今までの経緯を伝えてきた。
「……なんで私だって分かったの?」
私は工藤が周りを見渡していたのを見て、聞いた。
「……遠目でも分かるんだ。今宮と会うと、遠くでも。光が見えるんだ。横断歩道を歩いて、今宮とすれ違う時、前よりも光が小さくなっていたんだ。だから、追いかけてついていたら、家の前で立ち止まっていたんだ。自分の胸に手を当てて、唱えてたんだ。大丈夫、大丈夫。そこから、俺は今宮をついて見守ることにした」
工藤はどこかを見つめてから私の方を振り向いて、微笑んでから言っていた。
「なんで? なんでなの? こんな私を見て、同情でもした? 寂しそうにしてた私が可哀想だった?」
私は喜ぶべきことなのに、なぜか彼に苛立った。
たまたま小さい頃、会っただけで、飴の能力のせいでこんなことになるんだったら、私は…
私は彼にこんなことさせるんだったら、会わなきゃよかったのかな。
「……してないし、可哀想だなんて思ったことない。逆に俺は救われた」
工藤は笑いもせずに、真顔で私を見てきた。
私をずっと見続けながら、工藤は真っ直ぐな瞳で見つめてくる。
「救われた? そんなわけないじゃない。こんな私を見て、救われたわけない!」
私は大きい声で彼に言う。一人で大きい声を出したが、周りには誰もいなく見られてない。