工藤の様子を見ると、いつもと変わりなく、特に問題はなさそうに見える。
シャーペンを握りしめて、じっーと彼を見ていると、彼はいきなり目を開いた。
おっおっと言い、私は身体を抜けぞり、驚いた。
「なに、見てんの」
「え?」
「見てたでしょ」
「え?」
「………」
彼はいきなり起き上がり、自分の椅子を動かして、私の方まで近づいてきた。
なに、なに、え? 私と向き合うようにして、彼は目を開いて見てきた。
「……なに?」
「……いや、なんか大丈夫そうだなと思って……」
「なにが?」
「人間関係。前より悩まなくなったな。今も一人でなんとかなってんじゃん」
工藤は口角を上げて、私を見て言ってきた。
彼に言われるまであまり気づかなかったが、私は一人で学校生活を送っていたのだ。
今野琳達とは昼食時間は一緒に食べることはなくなった。
幼馴染二人に自分から聞いたあとから、今野琳達のグループには行かなくなった。
もう、行かなくていいと思ったからだ。自分一人でもやっていくしかないと思えたからだ。
それから、一人でご飯を食べるようになった。
たった一人で食べるのは、辛くて周りの目もあったけど、自分の精神は安定していった。
誰も私に関心がないことで寂しさと孤独で身体は冷え切っていたけど、一人で過ごすことは闘いでもあると思うようになった。
これから生きる上で何か大切なことに気づくのではないかと。
クラスには六弥くんや工藤がいることで、誰か話せる相手がいることで安心感を抱いていたからかもしれない。
いるだけで私はよかった。グループに入らなくても、自分一人で考えて話すことが出来ると確信を持つようになったからだ。
「……そうだね」
私は返事をすると、彼は椅子を下げて自分の席に戻った。
「……じゃあ、俺も役割終わりだな」
工藤は再度机に突っ伏して、ポツリと呟いた。
「なに?」
シャーペンを握りしめて、じっーと彼を見ていると、彼はいきなり目を開いた。
おっおっと言い、私は身体を抜けぞり、驚いた。
「なに、見てんの」
「え?」
「見てたでしょ」
「え?」
「………」
彼はいきなり起き上がり、自分の椅子を動かして、私の方まで近づいてきた。
なに、なに、え? 私と向き合うようにして、彼は目を開いて見てきた。
「……なに?」
「……いや、なんか大丈夫そうだなと思って……」
「なにが?」
「人間関係。前より悩まなくなったな。今も一人でなんとかなってんじゃん」
工藤は口角を上げて、私を見て言ってきた。
彼に言われるまであまり気づかなかったが、私は一人で学校生活を送っていたのだ。
今野琳達とは昼食時間は一緒に食べることはなくなった。
幼馴染二人に自分から聞いたあとから、今野琳達のグループには行かなくなった。
もう、行かなくていいと思ったからだ。自分一人でもやっていくしかないと思えたからだ。
それから、一人でご飯を食べるようになった。
たった一人で食べるのは、辛くて周りの目もあったけど、自分の精神は安定していった。
誰も私に関心がないことで寂しさと孤独で身体は冷え切っていたけど、一人で過ごすことは闘いでもあると思うようになった。
これから生きる上で何か大切なことに気づくのではないかと。
クラスには六弥くんや工藤がいることで、誰か話せる相手がいることで安心感を抱いていたからかもしれない。
いるだけで私はよかった。グループに入らなくても、自分一人で考えて話すことが出来ると確信を持つようになったからだ。
「……そうだね」
私は返事をすると、彼は椅子を下げて自分の席に戻った。
「……じゃあ、俺も役割終わりだな」
工藤は再度机に突っ伏して、ポツリと呟いた。
「なに?」