「わ、私は...............っ!」
勢いのまま、言葉を放とうとしたその時。
「だーめ。こういうことは、俺から言いたい」
そう言って、左手で私の口を塞ぐ千咲くん。
それでも、私から言いたくて。
「ぅ、ちさ、」
言葉を放とうとするけど、
手で口を塞がれるの繰り返し。
うーーーっ!もうっ!千咲くんってば!
ぜーーったい言ってやる!!
そう思って...........................
「「好き、です!!」」
放った言葉は、見事に千咲くんと被った。
「ふっ、やべ、被った、な?」
「ふふっ、そーだねっ!」
それは、心の奥底に留めている言葉を、
──────解放するような天気の良い日。
そんな日に、花畑で起きた、
奇跡の──────告白日和、花日和。
fin.