どうしても、怖くもなる............っ。
いつか、拒絶されるんじゃないか?って。
「久美、言わなきゃ分かんないぞ、」
そう言って、
促すようにギュッと握られた手。
その手に、促されるがまま..................
「っ、志門くん、ハグして、」
そう言葉を落とせば。
「久美、俺以外にその言葉。言うなよ」
その言葉と共に、
──────ギュッと。
私を抱きしめてくれる志門くん。
私の家は、正直複雑だ。
お母さんが、小6の時に亡くなって。
同じ年には、お父さんは、
──────別の人と再婚した。