「っ、ぅ...............し、志門くん、」



家族でも、親戚でもないのに。



夜、決まって一緒にテレビを見る、
私、平尾久美(ひらおくみ)と。



年上幼なじみの、
山岸志門(やまぎししもん)くん。



一緒にいる場所は、
もちろん、志門くんの家。



志門くんは、ずっと、
私の家の、お隣に住んでた男の子。



だけど..............................



数年前、大学に上がるころに。



志門くんは晴れて1人暮らしを始めた。



やっと高校1年生になった私よりも、
うんと年上の大学3年生の志門くん。



志門くんの部屋も、
大学生らしくまとまってて居心地がいい。