だから、絶対に諦めたくなくって。



無我夢中で、
〝四葉のクローバー〟を、探している。



「っ、ぅ、いったい、どこなの.........っ、」



いつもならもう少し早く見つけられてるのに。



今日は、
一向に見つからない〝四葉のクローバー〟



そう思って、泣きそうになっていると。



「っ、おい。よつ葉っ!」



声を荒げながら、
私の手を引っ張る男の子の声。



一緒に家出してきた男の子で、
名前は、高野亮(たかのりょう)くん。



物心ついた頃には、当たり前に傍にいた、
私より、1つ年上の頼れる幼なじみ。



「っ、亮、くん...............っ、
ごめっ、私は亮くんのために............っ、」



亮くんのために、
探してるのに見つからなくて。



しまいには、泣いてしまうなんて...............っ。