「あー、紅子かわいー」
誰もいない、──────放課後の保健室。
私、新垣紅子の、
頬に手を滑らせながら、そう言う男の子が1人。
名前は、西門蒼真。
同い年で、クラスメイトの男の子。
西門くんの性格は、
誰にでも優しく、気配りが出来る。
見た目は........................
女の子たちが騒ぐほどのイケメン。
私と西門くんは、
同じ〝保健委員〟にならなければ。
関わることなんてなかったのに。
〝保健委員〟になってからというもの。
2人きりになると、
必要以上に触れて来る西門くん。