ぼくは頭がいいユウヤくんとはちがって、勉強がすごく苦手だった。
中学校のテストはいつも赤点をとっていたし、成績表も1とか2ばかりで悲惨な結果だったと思う。
高校進学も家の近くのレベルが低い高校に通うつもりにしていたけれど、ユウヤくんが進学校を受験するっていう話を耳にして、内心すごく焦った。
だって頭がいい人ばかりが集まる高校に行ってしまうと、そこでできた新しい友だちと仲良くなって、ばかなぼくのことなんてすぐに忘れてしまうって思ったから。
だから本当に勉強なんて大嫌いだったけれど、塾にも毎日通い出したし、家庭教師の先生までお願いして家に来てもらうようにもした。
もともとかなり頭が悪かったし、勉強習慣が全くなかったから成績は思うように伸びなかったけれど「ユウヤくんと一緒の高校に通いたいんだ」って思うと、辛い受験勉強も頑張ることができた。
そしてユウヤくんと一緒の高校をこっそりと受験したぼくは、無事に合格することができて念願だったユウヤくんと同じ高校に通うことができた。
正直同じ高校を受験するとかストーカーかよって思ったりもしたけれど、小さい頃に身体の弱かったぼくの支えだったのはユウヤくんだし、それに笑顔が素敵だったユウヤくんとこれからも一緒にいたいっていう気持ちの方が強かった。
だけど・・・・・・。
ユウヤくんは高校を休みがちになり、今では全く学校に来なくなってしまった。
原因はたぶんクラスメイトからの嫌がらせだと思う。
あからさまにシカトされたり、物を隠されたり。
そういったいじめもあったし、ネットの掲示板に匿名で悪口を書いたりする悪質なものもあった。
ぼくはいじめのことを知ってはいたけれど、どうしてあげることもできなくて、ただ遠くから見ているだけだった。
そんな共犯者みたいな自分のことが許せなかったし、大嫌いでもあった。
だから、こんなことをしてユウヤくんの支えになるのかはわからなかったけれど、毎日ユウヤくんの家に学校帰り立ち寄ってプリントを持っていくことにした。
学校に来るかはわからないけれど、翌日の時間割も付箋に書いて渡している。
もう少ししたら高校生活も終わって大学生になるけれど、ユウヤくんが大学受験をするのかどうか、ぼくにはわからない。
またユウヤくんの笑顔を見たいって思うから家に行ってチャイムを鳴らすけれど、いつも誰も出てくる気配はなくて静かなまま。
たぶんユウヤくんは家にいるんだと思うけれど、ぼくに会うのが気まずくて居留守をしているのかなって思う。
毎日家に行くのは迷惑かもしれないし、たんなるぼくの自己満かもしれない。
だけど、ユウヤくんとまた一緒におしゃべりをして笑い合いたいって思うから、やっぱり通い続けてしまう。
今のぼくはユウヤくんのために一体なにができるのだろう・・・・・・?
中学校のテストはいつも赤点をとっていたし、成績表も1とか2ばかりで悲惨な結果だったと思う。
高校進学も家の近くのレベルが低い高校に通うつもりにしていたけれど、ユウヤくんが進学校を受験するっていう話を耳にして、内心すごく焦った。
だって頭がいい人ばかりが集まる高校に行ってしまうと、そこでできた新しい友だちと仲良くなって、ばかなぼくのことなんてすぐに忘れてしまうって思ったから。
だから本当に勉強なんて大嫌いだったけれど、塾にも毎日通い出したし、家庭教師の先生までお願いして家に来てもらうようにもした。
もともとかなり頭が悪かったし、勉強習慣が全くなかったから成績は思うように伸びなかったけれど「ユウヤくんと一緒の高校に通いたいんだ」って思うと、辛い受験勉強も頑張ることができた。
そしてユウヤくんと一緒の高校をこっそりと受験したぼくは、無事に合格することができて念願だったユウヤくんと同じ高校に通うことができた。
正直同じ高校を受験するとかストーカーかよって思ったりもしたけれど、小さい頃に身体の弱かったぼくの支えだったのはユウヤくんだし、それに笑顔が素敵だったユウヤくんとこれからも一緒にいたいっていう気持ちの方が強かった。
だけど・・・・・・。
ユウヤくんは高校を休みがちになり、今では全く学校に来なくなってしまった。
原因はたぶんクラスメイトからの嫌がらせだと思う。
あからさまにシカトされたり、物を隠されたり。
そういったいじめもあったし、ネットの掲示板に匿名で悪口を書いたりする悪質なものもあった。
ぼくはいじめのことを知ってはいたけれど、どうしてあげることもできなくて、ただ遠くから見ているだけだった。
そんな共犯者みたいな自分のことが許せなかったし、大嫌いでもあった。
だから、こんなことをしてユウヤくんの支えになるのかはわからなかったけれど、毎日ユウヤくんの家に学校帰り立ち寄ってプリントを持っていくことにした。
学校に来るかはわからないけれど、翌日の時間割も付箋に書いて渡している。
もう少ししたら高校生活も終わって大学生になるけれど、ユウヤくんが大学受験をするのかどうか、ぼくにはわからない。
またユウヤくんの笑顔を見たいって思うから家に行ってチャイムを鳴らすけれど、いつも誰も出てくる気配はなくて静かなまま。
たぶんユウヤくんは家にいるんだと思うけれど、ぼくに会うのが気まずくて居留守をしているのかなって思う。
毎日家に行くのは迷惑かもしれないし、たんなるぼくの自己満かもしれない。
だけど、ユウヤくんとまた一緒におしゃべりをして笑い合いたいって思うから、やっぱり通い続けてしまう。
今のぼくはユウヤくんのために一体なにができるのだろう・・・・・・?