彩月が驚きの発言をしてから。
 あっという間に一週間が経ってしまい。



 一輝くんと二人で暮らす日がきた。
 というか、きてしまった。



 一輝くんはこっちに来るとき。
 一輝くんが使用する家具とかは、ほとんど持ってこない。

 ベッドなどは彩月が使用していたものをそのまま使用するとのこと。

 でも。
 一輝くんが使用する家具をそろえない。
 それは、おばさんたちに不思議がられてしまう。

 だから。
 一輝くんが使用する家具。
 それらは、こっちに着いてから買うということにしているらしい。


 そして。
 きてしまった、とうとう。
 彩月が私と一緒に暮らしていた部屋を出るときが。

 彩月は。
「鍵は一輝に渡しておくから。
 たぶん夕方には、ここに来ると思う。
 それじゃあ一輝のことよろしくね」
 と言って部屋を出ていった。



 一人、部屋に取り残された。
 そんな感じになってしまった、私。
 


 今、お昼過ぎた頃。


 一輝くんがこの部屋に来る。
 それまで、まだ時間がある。


 それじゃあ。

 まずは。


 お腹が空いてきた。
 なので昼ごはんでも食べようかな。

 ちょうど昨日の夕飯の残りの肉じゃががあった。

 それを温め直して食べようかな。



 “ガチャッ”