朝になった。
結局。
なかなか寝付くことができなかった。
なぜなら。
一緒に寝ているから、一輝くんと。
一輝くんと一緒に眠る。
そうすることを選んでいた、自然に。
選んでいた?
違う。
わざわざ選んだわけではない。
一緒に眠りたかったから、一輝くんと。
ただそれだけ。
ただ。
ほとんど眠れていない。
だから、かなりの寝不足。
だけど。
この寝不足は幸せの寝不足だから。
一輝くん。
可愛い寝顔。
触れたい。
一輝くんに。
手をのばし。
そっと一輝くんの頬に触れた。
一輝くんの可愛くて美し過ぎる寝顔。
そんな一輝くんの顔が目の前に。
なんて美しいの。
そして。
とても純粋過ぎるくらいの……。