「あと私の代わりに
一人ここで暮らすことになるから。
結菜は一人暮らしじゃないから安心して」
「えっ⁉ それもいきなりじゃない‼」
「そう?
そうならないように
ここを出る一週間前の今日に
こうしてちゃんと報告してるんだけど」
なんてのんきな‼
そんな大事なこと。
一週間前に言うのは遅いでしょ‼
あと‼
彩月には、きちんと訊いておかなければ‼
「もうっ、なにがなんだかわからないことだらけだよ‼
なんで彩月はこの部屋を出るの⁉
そして彩月の代わりにここに暮らすのはいったい誰なの⁉
ちゃんと答えてもらうから‼」
「うん、わかってる。
そのことは、ちゃんと言うつもりだから」
彩月は、なんて答えるのだろう。
彩月が答えるのを待っている私は。
少し緊張していた。