一輝くんと二人で暮らす。
そのようになってから二週間が経った。
学校は一学期が始まっている。
そして。
一輝くんとの生活。
それは。
今のところ何も問題ない。
そのおかげで穏やかに過ごせている。
今日は金曜日。
今は夜。
今、お風呂から出てきたところ。
髪も乾かして寝る準備が整った。
そうだ、読みかけの小説があった。
明日は休み。
なので、それを読んでから寝よう。
そう思いながら自分の部屋に戻ろうと歩きかけた。
「結菜ちゃん」
そのとき。
一輝くんが自分の部屋のドアを少しだけ開け。
ひょこっと覗くように私の方を見ていた。
「結菜ちゃん、ちょっとこっちに来て」
手招きして私のことを呼ぶ一輝くん。
なんだろう?
そう思いながら一輝くんの方へ向かった。
「どうしたの? 一輝くん」
そう言いながら一輝くんの目の前に……。
って。
えっ⁉