変わらない。
見た目のイメージ。
それは大幅に変わった。
それでも。
一輝くんの優しさ。
それは全く変わらない。
昔から優しい、一輝くんは。
一輝くんと交流があった小学生の頃。
落ち込んだり悲しんでいたりしている。
そうすると一輝くんは、そんな私のことを励ましてくれた。
それから、ときには黙ってそばにいてくれた。
いつもは彩月の後ろに隠れているおとなしい子。
だけど、いざというとき。
そのときは、とても頼もしい男の子になっていた。
私より二つ年下の一輝くん。
だけど、そのときは。
とても頼りになるお兄さんのような存在に。
そんな一輝くんによく助けられていた。
そう。
だから大丈夫、きっと。
一週間前。
そのときに聞かされた、彩月から。
私と一輝くんが二人で暮らすことになる、と。
そのときは、どうなることかと思った。
だけど、なんとかなりそう。
このまま。
平穏に一輝くんと二人で。
一年間、一緒に暮らす。
できそう、そうすること。
そう思うことができた。