「すごく嬉しい」
私も。
「本当にありがとう」
伝えたい。
「私も」
今の気持ちを。
「ずっとずっと」
この想いを。
「一緒にいたい」
照れる、少しだけ。
伝えた、一輝くん本人の前で。
そのことは。
「一輝くん」
だけど。
「これからも」
どうしても。
「よろしくね」
伝えたかったから。
「それから」
一輝くんに。
「いつも本当にありがとう」
感謝の気持ちを込めて。
「結菜ちゃん」
「なんか照れちゃうね、
改めて言うと……」
言い終わる。
その前に。
抱きしめた、ぎゅっと。
一輝くんが私のことを。
「こちらこそ、本当にありがとう」
「一輝くん」
離れた、やさしく。
私のことを抱きしめている一輝くんは。
そして。
表現できないくらいに。
甘くて甘くてやさしいキスを……。
大きな花火という花たちが咲いている夜空の下で。
過ごしている、ゆっくりと穏やかに。
私と一輝くんは。
甘くて甘くてとろけるような。
そして幸せな。
そんな時間を。
今日だけじゃない。
これからも。
ずっとずっと―――。
♡end♡