「ねぇ、あの人カッコよくない?」
「遠出するのかな。荷物多いね」
「声かけてみる?」

 派手目の可愛い女の子ふたりが宗を見て騒いでる。
 凹凸のある体に、露出の多めの服に染め上げた髪の毛。垢抜けてオシャレだな。令和ギャルって感じ?
 それに対して私は……。あああああ。ダメ。
 やめて。やめて。宗に近づかないで!!
 ダメー!!

「ねーねーっ? お兄さん、私達と遊びませんか?」
「一緒にカラオケでも行こうー? 奢るからぁー」

 ヤダヤダ。やめてぇ。宗は私のなんだからっ。取らないで!!
 そう思っていると。

「あ、俺。今から彼女とデートなんで」
「えー。残念―。彼女と別れて乗り換えませんか?」
「最高の彼女なんでそれはないです」

 そうは爽やかな笑顔で女の子達を拒絶した。
 私は死ぬほど恥ずかしくて、宗の方を見ていられなかった。