「勇気を出すのが遅くてごめんな。咲香」
『私も、怖かったの。好きだから、怖かったの』
「残りの時間、存分楽しもうな」
『うん!』
私は泣きながら微笑む。
お? なんか人影が見える……スマホか何かの光が私と宗を照らしてる。ガサガサと草と靴の掠れる音もする。あ……。
「いた! 宗と村崎。なんで泣いてるんだよ!?」
「あ、友也と唯。ちょっと怖い話しててな。ふたりでギャーギャー泣いてた」
宗がサラリと嘘をつく。
「何してんだよ」
「ごめんな? 俺らの勝手でずっとふたりにして」
「いや俺別にいいけど。じゃない! いや! 寂しかったけど!」
友也、本音出てますけど。
私達はお互いを見つめ合い、モジモジする。あー。何だか気恥ずかしい。私達、もうすでに付き合ってるんだ。恋人で、カップルで、彼氏と彼女なんだ。
『私も、怖かったの。好きだから、怖かったの』
「残りの時間、存分楽しもうな」
『うん!』
私は泣きながら微笑む。
お? なんか人影が見える……スマホか何かの光が私と宗を照らしてる。ガサガサと草と靴の掠れる音もする。あ……。
「いた! 宗と村崎。なんで泣いてるんだよ!?」
「あ、友也と唯。ちょっと怖い話しててな。ふたりでギャーギャー泣いてた」
宗がサラリと嘘をつく。
「何してんだよ」
「ごめんな? 俺らの勝手でずっとふたりにして」
「いや俺別にいいけど。じゃない! いや! 寂しかったけど!」
友也、本音出てますけど。
私達はお互いを見つめ合い、モジモジする。あー。何だか気恥ずかしい。私達、もうすでに付き合ってるんだ。恋人で、カップルで、彼氏と彼女なんだ。