「良いんじゃね。思い出になる方が大事だろ」
「後俺、スマホで咲香の言いたいこと書くよ。お絵描きアプリ使えば、大丈夫だろ。タブレットと違ってスマホは光るし」
『いいの!? 宗』
「先かも喜んでるし、それでいいだろ」
「やったあ。嬉しい!」

 唯が飛び跳ねそうな声で言った。浴衣なんだから、危ない危ない。
 友也も頷いている。

『よろしくね!! 皆!!』

 私は笑顔で言った。その文字をみた皆も微笑んだ。