「達って言うなよ。宮嶋。タブレットも暗いから使えないぞ」
確かに暗いもんね。本当のネットもできるようなタブレットなら、光るけど、書くだけのだし。
ちなみに友也はシンプルな白いTシャツに、履き古した感じのゆるいデニムだった。足元はサンダルだ。
「だってぇー。咲香ちゃん、静かにさせてごめんね。さ。行こう。宗、柴沢」
「あいよ。宮嶋」
「とりあえず屋台行ったら空いてる山の上でも行こうぜ」
「いいね。宗。あたしも賛成」
「オレも。虫除けスプレー持ってきたし使いたいなら貸す」
私も。山の上って事は前も四人で一緒に行ったところだなぁ。懐かしいー。
あこって結構涼しいし人気ないんだよね。
そこそこ近いし、穴場だし、お気に入りスポットなんだよねえ。
トイレのある公園も側にあるし。コンビニもそこそこ降りてすぐあるしね。
「何食べる? あたしりんご飴!」
「オレは焼きそばかなー。たこ焼きを宗が買わね? 一緒に分けようぜ」
「おう。俺チョコバナナも食べたい。なんか遊ぶか? ヨーヨーすくいとか?」
「あたし咲香ちゃんと一緒にいたいから、花火だけでいいや」
「確かに。友也は?」
宗はどこか嬉しそうに友也に尋ねた。