正直不安だけれど、なんと!
細かい辻褄合わせは神様が全部やってくれるらしいし。
私、死ぬ寸前に泣き叫んでいた宗が警察官に取り押さえられていたの、実は見えてたんだよ。
私を助けようとしてくれてたんでしょう。宗は勇敢で、優しいから。
ダメだよ。宗。私なんかを助けちゃダメだよ。
何もパッっとしないチビの私と違って、宗は高校の人気者なんだから。
死んだら、だめだよ。
私がいなくなっても、笑顔でいてくれなきゃ嫌だよ。私を忘れてでも、幸せになってくれなきゃ、ダメだよ。
そう心が軋むぐらいに思った。
けども。やっぱり私は宗と一緒に居たかったから。
どうにかしてでも、と泣きながら神様を叫んで呼んで土下座して同情でもいいからと頼もうとしたら、神様が先に来て約束してくれた。
きっと神様だから、考えを呼んだのかもしれない。私は泣いたままそれを受け入れた。
『ねぇ、神様』
くるりくるりと踊り出す私。