ノートに『鈴島 咲香』なんてピンクのペンで書いてニヤニヤしたりもした。
 ずっと、何年先も、宗が側いる事を信じて疑わなかった。
 私が死ぬのも宗が死ぬのも絶対にあり得なかった。
 今思えば、ウカウカしてる間に宗を誰かに取られるかもなのに、たまにそういう妄想はしても大体がお花畑な妄想をして過ごした。

 宗のお姫様になりたかった。お嫁さんにもなりたかった。
 もっともっと宗を知りたくて、だけどどこか影のある宗を深追いはできなくて。
 たまに友也にヤキモチを焼いたりもした。

 大好きだった。
 そして今も、この世界で一番大好きだけど。

 宗の一番になりたくて、生き返ろうと思った。
 それなのに。

 こんな運命ってないよ。

 しんどい。