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ふわふわした霧のような空間。
夢の中で私はぼんやり学生服姿の宗を見つめていた。
いつも隣にいるのに、どこか遠い存在の宗が私は大好きで、大切で、憧れの存在だった。
隣では唯達も笑ってる。
これは、中学校時代の夢だ。
女子がチラチラ男子二人を見てる。
私と唯は気づかないふりで、昨日のテレビの話をしていた。
ある日。私はある女子に屋上に屋上にひとりで呼び出された。
これ、確か一年と二年の時にも別の女子にされたよね。
三年生になってもやっぱり一度はあるイベントなのか。なんて思って内心呆れてた。
「ねぇ、村崎さん。あんた宗くんの何なの? チビでバカな癖に、いつも守られるように一緒にいて、正直ウザい。消えてくんない?」
取り巻きを釣れたとある女子が、私を見て唸るように言った。
「やだ。私は宗の友達だから」
そう言い返して思った。友達だから、そばにいても許されるのだと。
失恋すれば、それは無理なのだと。
そう思い、俯いた時だった。
ふわふわした霧のような空間。
夢の中で私はぼんやり学生服姿の宗を見つめていた。
いつも隣にいるのに、どこか遠い存在の宗が私は大好きで、大切で、憧れの存在だった。
隣では唯達も笑ってる。
これは、中学校時代の夢だ。
女子がチラチラ男子二人を見てる。
私と唯は気づかないふりで、昨日のテレビの話をしていた。
ある日。私はある女子に屋上に屋上にひとりで呼び出された。
これ、確か一年と二年の時にも別の女子にされたよね。
三年生になってもやっぱり一度はあるイベントなのか。なんて思って内心呆れてた。
「ねぇ、村崎さん。あんた宗くんの何なの? チビでバカな癖に、いつも守られるように一緒にいて、正直ウザい。消えてくんない?」
取り巻きを釣れたとある女子が、私を見て唸るように言った。
「やだ。私は宗の友達だから」
そう言い返して思った。友達だから、そばにいても許されるのだと。
失恋すれば、それは無理なのだと。
そう思い、俯いた時だった。