『何、唯?』

 私も合わせるように涙を拭いて、笑顔を唯に向けた。

 唯はクスクスと笑う。そしてまっすぐと真剣な顔をして私を見た。

「絶対、来世もあたしと咲香ちゃんは親友だよ」
『うんっ! もちろん!!』

 当然でしょ! 来世も来来世も来来来世も大親友だよ。
 その運命は神様にも邪魔させないんだから。

「次にあたしが天国に行くまで、何かふたりで約束する?」
『そんなの必要ないよ。何もしなくても気持ちは一緒でしょ?』

 私はたちは微笑み合う。

「うんっ。あたしと咲香ちゃんの友情は永遠不滅―!!」
『おー!!』

 右手をグーにして天高く突き上げて、私たちは地面にひっくり返って笑った。

 あの頃眩しすぎたお日様が、あるはずのないのに優しく照らしてくれてる気がした。