ふたりは立ち上がり友也を呼ぶ。
 私も友也の方に向かって飛んでちゃっかり道案内する。友也は汗だくで、息が荒かった。

「買ってきた! 昼間喋るための安いメモ用のタブレット二枚と例のやつ!」

 なるほど、タブレットを使えば確かに誰か伝いに会話ができる。その手があったか。

「例のやつって、何買ってきたの? 柴沢……って何で枕なんか抱いてるの? それにレジャーシート?」
「今すぐ寝ろ。ここで寝ろ。宮嶋」
「は? 何で?」
「見張っててやるから、早く!。村崎も」
『はあ』

 わけわかんない。
 一体何? どういう事?

 けど。私は黙って友也の言うことに従う事にした。