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夜。また過去の夢を見た。
宗と同じ高校に行きたくて、めちゃくちゃ勉強をした。
私だけが仲良しグループの中でバカだったから、本当に焦った。
だから、当然遊ぶのも我慢して、塾にも行って……親戚中に指導してもらいながら泣きながら勉強して、ひたすらに頑張った私の高校受験。
受験の日も相当だったけど、結果発表の日の前はめちゃくちゃ頭が痛くてお腹もガンガン痛かった。そして全く眠れなかった。
「大丈夫か? 咲香」
「うん」
「手、繋ごうぜ。俺道不安だから」
「……うん、ありがとう。宗」
「俺がありがとうだろ?」
私に気を使う宗を、親友達はからかわずに見守ってくれた。
目がシバシバする中、迎えにきた宗達と私は会場に向かった。
道のりはすごく遠く感じた。心臓の音が耳に直接聞こえる気もして、怖かった。
そして。
桜の花びら舞う中、抱き合いながら私たちは飛び上がった。
夜。また過去の夢を見た。
宗と同じ高校に行きたくて、めちゃくちゃ勉強をした。
私だけが仲良しグループの中でバカだったから、本当に焦った。
だから、当然遊ぶのも我慢して、塾にも行って……親戚中に指導してもらいながら泣きながら勉強して、ひたすらに頑張った私の高校受験。
受験の日も相当だったけど、結果発表の日の前はめちゃくちゃ頭が痛くてお腹もガンガン痛かった。そして全く眠れなかった。
「大丈夫か? 咲香」
「うん」
「手、繋ごうぜ。俺道不安だから」
「……うん、ありがとう。宗」
「俺がありがとうだろ?」
私に気を使う宗を、親友達はからかわずに見守ってくれた。
目がシバシバする中、迎えにきた宗達と私は会場に向かった。
道のりはすごく遠く感じた。心臓の音が耳に直接聞こえる気もして、怖かった。
そして。
桜の花びら舞う中、抱き合いながら私たちは飛び上がった。