けれども、実は死んでから犯人が殺すつもりだった人と私は全くの他人で、勘違いだと知った。
なんだそれ。なんだそれ、なんだそれ。
私が自分からした事だけど乾いた笑いを幽霊になってからするしかなかった。
代わりにその子が助かったから無駄死にではなかったけれど。
それでも犠牲になって全て良かったと思えるほど私は天使じゃない。
「うわああああん!! みんなぁああ!!」
時間がたてば、犯人への怒りの方が溢れるし、涙も出た。
ありえない。私だって、明日が待ってるはずだったのに。
そう。
私は死んでしまうあの日までは、絶対に私には明日があって当たり前だって、そう信じてた。
信じてたんだ。