そこには日本美人という雰囲気の黒髪ロングの女性と、きりりとした顔立ちの幼稚園ぐらいの美少年が立っていた。

「すみません、近くの幼稚園に初めて行く途中で迷って……ね、宗夜」
「うん、お母さん。ごめんなさい、女の子。あ。こんにちは、ボク宗夜! 君もM幼稚園? 制服一緒だね!」
「こ、こんにちは! 咲子っていうの、よろしくね!」

 真っ赤な顔で咲子が宗夜君に行った。
 オレはにっこりしながらその場を離れる。

「ぼくと一緒にM幼稚園、行かない?」

 宗夜君の声が聞こえた。

「うんっ! 咲子も宗夜君と一緒に行きたい!」

 咲子が元気よく返事をするのも聞こえる。




 運命が、始まる。

END