『だっ、てぇ』
もし生き返っても、そこに宗はいない。
私は宗のいない世界では息ができない。生きていても死んでしまう。
絶対に無理だ。だけど、世界は宗だけじゃない。
家族や唯に友也だって、他の人だってきっと私が生き返れば喜んでくれるだろう。
わかってる。自分が恋愛脳すぎるって、自覚もある。
だけどそれぐらい、宗が大好きで、大好きで。私の中でデッカい存在で。
きっと今日までの一週間の思い出は、どこまでかはわからないけどきっと皆の中から消えるのだろう。
それ以前も、もしかしたら消えるのかもしれない。
そうじゃないと私が生き返ってからの辻褄が合わないから。ああああ。それも嫌だ。
でも、宗が死んだのが世界で一番嫌だ。耐えられない。
それならば。
『神様、これなら……これなら、いいかな!?』
私は泣きじゃくりながら叫ぶように神様に、尋ねた。