「おやすみ、咲香」
『っ……!』

 そして、目が覚めた頃。神様は私をすんなり解放してくれた。
 すでに地上は朝になって数時間が経っていた。街の人は活発に通学中や通勤中。賑やかに騒がしく、関係ない私はいるだけでテンションが下がる。

 そんな事どうでもいい。とにかく私はその人混みの中を急いで降りた。
 だけど。

 地上に降りてみると。

 宗は、すでに死んでいた。