『唯。友也。ごめん! 私ちょっと明日までいなくなる!!』
「え? 咲香ちゃん?」
「ああ? どういう事だよ? こんな時に何言ってるんだよ。村崎」
『宗の事を神様にお願いしてくる!』

 もし、まだチャンスがあるなら。

 私は諦めてなんかいけない。
 まだ早い。

「おい、ちょ、村崎!? 何を!?」
「咲香ちゃん!? 待って!!」
『ごめん!!』

 私は叫んで、止めようとするふたりを無視して飛んだ。